Netflixを超えたところに、探してたものがあったり

お盆休みだ。例年とくになにもしないが、今年は猛暑にやられて特に「なにもしない」を極めている。

 

恋人が登山に出かけたので3日間つかのま一人暮らし。

だらだら起き、好きなものを食べ、好きなドラマやYouTubeをみて、酒を飲み、だらだらする。そんな自由時間が贅沢で楽しくて仕方ない。

 

とはいえ、暇を極めていくとぶつかる「なにも見るものがない」問題。

Netflixやアマプラに飽きた私が行き着いたのは、Abemaだった。

 

もともとK-POPコンテンツが豊富なのでちょこちょこお世話になっていたが、しっかりドラマを見たことはなかった。しかし暇を極めしわたしは、ついにAbemaのプレミアム会員登録(2週間は無料)に手を出したのであった。

 

一気見、という夏の贅沢を存分に味わった結果の雑な感想を残していきたいと思う。

 

①アニマルズ(abemaオリジナルドラマ)

もともとハロオタだったわたしにとって、もはや伝説となっている鈴木愛理さん主演作品。愛理の演技、しっかりと見るのも初めてな気がする。

 

なんとはなしに見たが、TVの制作会社で社畜極めし主人公が、自分のやりたいことを探しつつ、いろんな人と出逢いつつ、成長していく〜みたいないかにもな日本のドラマなんだが、結構感情移入して見れてしまった。

 

まず主人公が同世代、かつ「このままでいいのかな…」という人生への漠然とした壁にぶつかっている点が非常に共感できた。そのままやんやあって、今の環境とは全く違うコスメベンチャーに入社(コスメベンチャーとは!?)するのだが、気持ちいいくらいのパワフルさで仕事を楽しみ突破していく姿にはぐっとくる。いいなあ、わたしもあんな目をキラキラさせたいなあという気持ちになったり。

 

お決まりの恋愛模様もにこにこ楽しめたし、なにせ愛理のスタイリングがとても似合っててかわいかった。

わたしはアイドルのスタイリング厨でもあるので、素人のくせにやんやうるさいのだが、しっかり愛理・かつ主人公のキャラに合っていて、見ているだけでも楽しかった。

 

 

②影美女(韓国ドラマ)

さて、こちら変わって韓国漫画原作らしい韓国ドラマ。

なんとなく昨今のルッキズムに対する作品のように見えた。

 

韓国ドラマらしいテンポではらはら展開が続きつつ、10代の思春期ならではの青い暴力性や未熟さ、複雑をちりばめつつ、最後は清々しいラストを迎える成長物語に仕上がっていた。加工して美女になりきりSNS上で女神になった主人公の物語…とだけきくと、昨今の闇を孕んだ「整形水」的なラストかと思って身構えていたのだが、段々と成長物語・勧善懲悪ラストだったので、気持ちよく見られた。

 

人公、そしてクラスメートの女の子どちらにも共通していたのが「心の奥にある自己嫌悪、疎外感」そしてそこから生まれる美への執着というのがドラマ内でしっかり描かれており、わかりやすかった。誰もが少なからず感じるよね、特に10代は。

 

大切な人と出会えて、肯定してもらえる過程を経て「自分は自分のままでいいんじゃん」「#love my self」な締めくくりになったのはポジティブな印象。自分のまわりに本当に自分を認めてくれる人がいれば、本当はそれで充分なんだよね、でもそれって大人になってからのほうが気付けるんだよなあ(とはいえ、大概はそのことに気づけないし、そう思えない世の中があるのは事実)

 

偶然か、どちらのドラマも最終的には自分を認めてあげようよ、自分をもっと好きになって好きに生きようよ!というメッセージを残した作品だった。

こんな作品を引き当てたのも、自分のなかにそう肯定してほしいきもちがちらちらあるからなのかもしれない。

 

なんとなく、いまの流行りでもあるよなあ。自分のままで好きに生きよう、メッセージ。

 

その自分が、その好きが、何かわからないから戸惑うことも多いんだけど。

でも自分のどんな感情に集中して判断したり、生きていくべきなのかはわかったりするよねえ。