月が良く見える

最近は、悪夢を見ることが多い。

大学を中退してしまう夢、首を締められる夢…などなど。

 

中途半端になっている自分に、不安になっているのかな。

退職決めてから、面倒な案件があっても「ま、やめるしいっか」と寛大な気持ちで仕事できているから大きなストレスはないと思っていたけど、なかなか転職先が決まらなかったり自分でもいまいちなにをしたらいいのかわかっていなかったりと、宙ぶらりんになっていることにストレスを感じているらしい。

 

急に寒くなって、身体も心も敏感になってきているように感じる。

天気が悪くて、何もしたくなくなったり動けなくなったり。下手するとずーんと落ち込んでしまう。

どうにか、自分のバランスを保たないと、と思う。

 

昨日は目黒区美術館へ。藤田嗣治の展示があったので。

わたしは作家の手紙が好きなのだが、藤田の手紙は感情表現が豊かで、挿絵も感情を爆発させたチャーミングなものやユーモアなものが多く、もっと好きになった。

絵葉書は、今の時代にも通ずる小洒落さ、色使い。わたしは藤田嗣治の色使いが好きだ。いろんな色が使われているのにくどくなく、でも目に止まったら目を離せない。

 

優しく繊細な線、対象物への感情や温度感が細やかに刻まれているように感じる。

こうやっていろんな作品に打ちのめされている瞬間は、本当になにも考えず、心が満たされていくなあ。

 

もう気づいたら10月で、今月には仕事を辞める。

金曜日、湯船につかりつつこの約3年のことに思いを馳せていた。

 

3年前、わたしはもっと何もできなかった。胸を張ってやってきたこともなかった。

今の会社で、はじめてのことにたくさん触れ、自分でやってこれた!と言えることが本当に増えた。少しだけ自信が持てるようになった。

たった3年だけどれど、わたしの社会人生活の中でこの変化はとても大きいと思う。30代手前にして、仕事への姿勢を見出せたことは幸せだったと思う。

 

次のチャレンジがしたいな。